2013年9月18日水曜日

ジャーナル 「始まり」

 彼は思った、クソ野郎と。
 それは夏の時だった。彼は入社して間もない時に、先輩に声をかけられた。「ひっちー(彼の名前は英宏)、仕事終わったら飲みに行かない?」
 「飲みですか」と思いながらも、彼は関係構築を大事にしている。「是非参加させてください!」と元気よく返事した。また無理やりお酒を勧められると予想できたけど、行かない場合に段々仲間はずれにされることも予想していた。
 そんな彼は、お酒が飲めないわけではない、仲間のなかでむしろ飲める方だった。しかし彼は「飲まなければいけない」の文化に違和感を感じた。何故みんなが同じでなければいけないだろう?文化だからといって、違う価値観、異なる遣り方がまったく通用しないわけじゃないでしょう?「自由でありたい」という思いは全くないわけではないが、それとまた違う次元で、ただただみんなの均一化を嫌っていた。

 藤崎英宏、25歳。そこそこ良い大学を出て、親のすねをかじることもなく、大都会で自立していた。その彼が、家庭に期待していない面があって、自身の能力に少なからず自信を持っていた。
 仕事は一人前になろう。論理的な考え方だ。一方、彼は「こころの声」を大事にしていた。「世の中は、正しい、やりなさい、と言っているが、本当の貴方が何をやりたいのか」といつも自問自答する。どうして「正しい」のかを考える癖が身についた。

(つづく)








彼は「全力で努力したことがない」と思っている。だが、それはあくまで

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