2013年9月12日木曜日

医療概論 (MDICテキスト2012)

> 医療機器安全管理責任者/医療機器情報担当者のための
> <> - 医療概論 (2012/第4版/改訂)
> - 一般財団法人 日本医療機器学会 MDIC認定院会編 -JSMI-

医療概論編 目次
/医療概論編の願い
第1章 我が国の医療とその現状
1. 医療現場における課題とそれを取り巻く環境
1.1 最近の医療現場における課題
1.2 変化する医療を取り巻く環境
1.3 医療を取り巻く環境の変化に対する社会の動き
2. 医療における資源とその現状
2.1 医療機関の区分、病院の定義
2.2 病床の種類/病床数
2.3 規模別に見た病院数
2.4 医療従事者の数
2.5 国民医療費
2.6 医療経済の変化
2.7 国民医療費と費用の構造
2.8 高齢者医療費
3. 我が国の医療の歩み
3.1 日本の医療の歴史
3.2 日本の医療と健康の現状
4. 医学/医療の基本と社会における役割
4.1 社会における健康の意義
4.2 健康の定義
4.3 保健、医療、福祉の関わり
4.4 医療の評価
4.5 医学研究と医療
5. 医療論理
5.1 医の論理と歴史的背景
5.2 疫学研究に関する論理指針、臨床研究に関する論理指針
5.3 生命論理、ヒトゲノム/遺伝子解析研究に関する論理指針
5.4 利益相反
6. 医療職の一員としての行動
7. インフォームドコンセント
7.1 インフォームドコンセントとは
7.2 患者のQOLと自己決定権
7.3 セカンドオピニオン
---->
第1章 我が国の医療とその現状
1. 医療現場における課題とそれを取り巻く環境
 我が国は現在、財政、雇用、社会保険制度の改革、領土問題、エネルギー政策など多くの難問を抱え、将来を見据えた大きな変動の端緒にある。
 ...医療現場からの視点での改革が今後特に強く求められている。

1.1 最近の医療現場における課題
 キーワード:
 1.医療費(の増大) -医療制度評価されとともに、コスト増加、高齢者増加
 2.高齢化 -予防/介護。一方で年齢構成>就労年齢負担増大。無駄な処方:制度理解/自己管理。
 3.医療格差 -滞納1割=経済的な理由(4割)。アクセス難=高齢化&地域不便。
 4.地域格差
 5.収入格差
 6.人材(人手)不足 -医師不足210人/10万人口。医師の偏在。
 7.生活信条の変化 -若い世代の離れ。学歴社会の弊害(なりたいのになれない)。
 8.医療訴訟
 9.離職と給与格差
 10.医療経営(経済) -病院の7割、診療所の8割は民間。経営難=先進医療/業務効率化(閉院)。=>医療モール、訪問看護、経営委託。@設計。
 11.医療安全
 12.情報社会
 13.社会通念の変化


1.2 変化する医療を取り巻く環境
 20世紀後半から現在に至るまでの医療を取り巻く環境の変化を見てくると、現在の医療制度の置かれた状況が更に良く理解できる。
 1)疾病構造の変化 -循環器/生活習慣病、障害/予備軍が普通日常に
 2)平均寿命の延長 -80/86と30年前より10才以上に
 3)情報の氾濫 -健康/生活習慣病/疾病原因/診断/治療法など情報がネット上に
 4)医療への信頼の動揺 -医療訴訟件数は10年間で倍増、産婦人科/小児科減少
 5)医療費の増大 -理由: 人口増加、新機器/新医薬品の導入
1.3 医療に取り巻く環境の変化に対する社会の動き
 医療を取り巻く環境の変化に対する社会の動きとして次のようなものがあげられる。
 1)医療への患者の参加とインフォームドコンセント -患者自身の参加、対話、正しい情報が的確に提供されるとともに、医療施設でのインフォームドコンセントが正しく行われる必要。
 2)予防意識の高まり -病気に罹患する前に予防しようという意識、食生活/適度な運動/定期健康診断/生活習慣病のリスク世帯40-74歳(2008/4より)特定健康診査。
 3)後期高齢者医療制度(2008/4より)75歳以上 -高齢者の医療費(制度)を守るために制定。


2. 医療における資源とその現状
 医療を行うために様々な資源が用いられ、それに次のようなものがある。
1) 人: 医療の実施に関与する人材
2) 物: 医療を実施する際に用いられる医療機器、医薬品などが該当する。
3) 建物: 医療が実施される建物、それに備えられている設備などが該当する。
4) 技術: 医療を実施するときに、様々な医療職種が用いる技術が該当する。
5) 情報: 医療を実施したことにより得られた情報。(診療録、医療記録)。電子化の流れ。
6) 財源: 医療施設において診療を行われることにより支払われる初/再診料、医学管理料、検査料、画像診断料、投薬料、注射料、手術/処置料、麻酔料、入院料などの医療収入と駐車料など診療に直接関係ない事業により医療施設が得る医業外収入。なお、医業収入は通常の保険診療においては患者が一部窓口で支払い、残りは公的医療保険で支払われる。このようにして医療施設が得た財源は、各医療職の人件費、医療機器の購入と保守のための費用、薬剤の購入費、建物、設備の購入と保守などのための費用に用いられる。

  これらの資源を用いて医療が実施されているのであるが、限りある資源をいかに有効に配分するかは非常に大きな問題である。特に、医療費に関しては既に述べたように毎年増加するが、これに財源が対応できなくなることが考えられる。
  従来、医師をはじめとする医療職は医療費の経済性や効率性などについてはあまり考えることなく診療を行ってきたが、医療を取り巻く環境が激しくなってきた昨今において、今後は刑事汗いや効率性への十分な配慮を払いながらしんr表を行うことが求められるようになってきている。
  ここでは、これらの医療資源が現在どのような状況にあるのかを概説する。

2.1 医療機関の区分、病院の定義
  医療機関は医療法で病院と診療所に分けられ、更に診療所は有床診療所と無床診療所に分けられる病院と有床診療所の区别は病床数20章以上を病院とし、19床以下を有床診療所としている。
  有床診療所では療養病床を除いて48時間を越えて入院させないように務めなければならないという規則。




0 件のコメント: